日本人の平均寿命、さらに上昇
平成18年の日本人の平均寿命が、男女ともに前年よりも上昇し、過去最高になりました。新着の日本医事新報(4345 2007.8..4)に興味深いことが書かれていました。それは、ある年齢の人が将来どの死因で死亡するかを表した「死因別死亡確率」です。65、75、90歳で比較すると悪性新生物による死亡が29.37%, 25.81%, 15.0%と減っているのです。もちろん心疾患、脳血管疾患、肺炎が増えているためとの見解もなりたちます。その中でも、とくに肺炎の増加が目立つことからしても、まだまだ長寿への対策は打てそうです。 ちなみに女性1位日本、2位香港、3位スペイン、スイス そして男性1位アイスランド、2位日本、3位香港。男性1位アイスランドはEPA製剤を発売している某製薬メーカーが泣いて喜びそうです。 医療レベルと関係しているのか、国情なのか。前者とも思えないのですが。難しいことと思いますが、食生活を含めた疫学的な解析も出来るといいと思うのは私だけでしょうか。 自民惨敗、日医連推薦の武見敬三氏落選 同じく日本医事新報(4345 2007.8..4)からです。 「日医連は昨年8月の執行委員会で、異例の採決で武見氏推薦を決定。昨年4月の日医会長選挙に介入したとして武見氏推薦に反対する近畿6府県医連は採決前に退席。一部の県医連は最後まで医師の白見庄三郎前衆議院議員(国民新答新党)を推した。 さらに今年1月には茨城県居医連が日医連の機関決定に反して、武見氏とともに白見氏を推薦する方針を決めるなど、日医連は厳しい選挙戦を強いられた。」 「武見氏の票が伸びなかった背景には、小泉内閣時代に診療報酬引き下げを繰り返した自民党への日医会員の反発もあったとみられる。」 驚いたことに医家当選者が5人もいることです。内訳は自民党1、民主党1国民新党1、公明党1、無所属1。 日本薬剤師連盟、日本看護連盟推薦も各落選、日本歯科医師連盟推薦は当選。ちなみに日本医師会会員は平成17年12月1日現在162,812人。武見氏の得票数は186,616票。日本歯科医師会会員は平成19年6月30日現在65,329人だそうです。 参考 http://www.med.or.jp/jma/gaiyou/mem17.html 当医師会支部では、あいも変わらず医師会と医師連盟とのけじめをつけない選挙活動が行われていました。 皆様の地域はいかがだったでしょうか? http://ww3.tiki.ne.jp/~jmaruya/nihon.html 新発売ゼチーア シリーズ1 昨日、新発売記念学術講演会に出席しました。私自身この新薬には興味を持っているので、しばらく書かせていただきます。 ● 昨日、添付文書にフィブラート系薬剤との併用に関して有効性、安全性が十分に確立されていないと書きました。昨日のある演者は全く問題ないといいきっていました。しかし保険請求上の問題もあるので、両者併用の際にはMRにきちんと聞かれることをおすすめします。 添付文書には胆石合併の可能性が記載されています。 ●循環器領域はもちろん消化器領域の実地医家の先生が出席されていたのは驚きでした。3題の演題の一つが、「メタボリックシンドロームの肝病変ーNASHの診断と治療」。非アルコール性脂肪肝(NAFLD),非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の治療薬として期待されるという内容は、メタボリックシンドロームに肝臓が大きな意義をもっているといわれている昨今、興味深く聞きました。 参考 http://web.sc.itc.keio.ac.jp/medicine/nash_nafld/html/nash.html http://www.jsge.or.jp/citizen/kouza/2004/41kyusyu.html http://matu5077.blog97.fc2.com/blog-entry-92.html 日曜日は日曜版としてコーヒーブレイク的な内容も織り込んでいきたいと思っています。ご意見お待ちしています。
by esnoopy
| 2007-08-05 09:47
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