見過ごされる"ささやき型"脳卒中も脳にダメージ

症状がごく軽度であるため見過ごされたまま放置されてしまう "ささやき型(whispering)"脳卒中に罹患する患者が、米国では極めて多数存在しているという。

米医学誌「Stroke」オンライン版に8月2日掲載された報告によると、被験者2万2,000人うち約18%がその症状を経験したことがあると回答しており、経験者は身体機能および精神機能が正常より低いことがわかった。
研究を報告した米アラバマ大学バーミンガム校のGeorge Howard氏は、この種の脳卒中は大きな問題だと述べている。

今回の研究の被験者は、40%が黒人で、半数が女性。
被験者は自分の精神および身体の状態に関する標準的な質問のほか、以下のような脳卒中の症状の有無についての質問に回答した:

・顔や腕、脚、特に身体の片側にみられる突然の麻痺や脱力。
・突然の混乱、発語や理解の困難。
・片方の目が突然見えにくくなる。
・原因不明の突然の強い頭痛。
・突然の歩行困難、めまい、バランスや協調の低下。

全体で約3,400人の被験者がこのような症状を経験していながら、脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)のいずれとも診断されていなかった。患者自身または医師が、治療を要するほどの症状とは考えなかったとHoward氏は推測している。
 Howard氏は「現在、この群に脳卒中のリスク増大がみられるかどうかを検討しており、リスクの増大が認められれば、血液凝固を防ぐためアスピリンなどによる治療が必要だ」と述べている。

 米国心臓病協会(AHA)のE. Steve Roach博士は「症状のない脳卒中の存在は1世紀前から指摘されており、医学的に新しいものではない」という。
しかし、いわゆる「沈黙型(silent)脳卒中」あるいは「ささやき型脳卒中」の罹患率がこれほど高いという事実は、このような症状を患者自身、医師ともに見過ごしてはならないという明確なメッセージだとRoach氏は指摘している。

http://www.drakahige.com/NEWS/DAILY/2007/2007081303.shtml

'Whispering Stroke' Can Cause Lasting Damage
http://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=83008
(上の論文の英文での紹介記事です。)

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<コメント>
MRIにてラクナ(楽な?)梗塞などの微小血栓の所見を見る度に、この患者さん達は血栓を起こした時に本当に何の症状もなかったんだろうかと思ってしまいます。
現に私などもMRIをとればかなりの梗塞巣が見つかるはずですが何のエピソードも思い当たりません。
この論文では結局TIAやRINDのことなんだろうと言ってしまえばそれまでのことです。
実際そういうことだと思います。
ネットで検索しても'Whispering Stroke' に相当する他のサイトは見つかりませんでした。
'Silent Stroke'  'Whispering Stroke' なかなかチャーミングな命名です。
結局'Whispering Stroke' は'Warning Stroke'ということなんでしょう。

アスピリン服用と車の運転はどちらが危険か
http://www.drakahige.com/NEWS/DAILY/2007/2007052101.shtml
(アスピリン服用による死亡リスクは、車の運転または消防士の仕事と同程度である。)
<コメント>
アメリカ人のアスピリン好きはつとに有名です。
この論文はこのことを自虐ネタ的に扱っているものと思われます。
皆様は'Silent Stroke' 予防にアスピリンを服用してみえますか。
ちなみに私は服用しています。
とにかく安い薬ですから
一次効果と思って飲んでいても実際は二次効果としてバッチリ効いているかも知れません。

知らぬが仏。
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by esnoopy | 2007-09-13 00:17 | その他
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