胃がん術前化学療法

胃がんなどの固形がんには化学療法は効かないという認識を消化器科門外漢
としては考えていました。
最近TS—1といった副作用の少ない経口剤も開発され
たこともあり術前後化学療法が見直されているようです。
きょうは胃がんでの術前化学療法について少し勉強してみました。

まず胃がんの現在の標準的治療法というものをみてみました。

1)手術
2)化学療法
3)放射線療法
4)化学放射線療法
(術後はアジュバント療法、
 術前はネオアジュバント療法)

その他として最近では生物学的療法(バイオセラピー、免疫療法)が
行われています。

Chemotherapy Before Surgery May Increase Survival in Stomach Cancer
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/results/preop-chemo-gastric0707
Stomach Cancer Trial Results
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/results/stomach
手術の前に行う化学療法(術前化学療法)

手術で切除できると思われるがんでも、まず抗がん剤で小さくしておいて
から手術するほうが、より確実に切除できるという考え方があります。
一方、切除不能ながんも、抗がん剤で小さくすれば切除可能になるかも
知れません。
これをめざして行うのが術前化学療法というわけです。
ところが術前化学療法がまったく効果がなかった場合、単に手術が
遅れるだけでなく副作用で手術の条件が悪くなることも考えられます。
したがって術前化学療法を行うかどうかは、科学的根拠にもとづいて
慎重に決定する必要があります。
現在、さまざまな抗がん剤の組み合わせが試されています。
米国では、さらに放射線照射を組み合わせる治療も試みられています。
術前療法は有望ではありますが、まだまだ実験的な段階である
ともいえます。

胃がん
国立がんセンター がん対策情報センター
がん情報サービス
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/cancer/stomach/treatment_07.html
日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)
http://www.jcog.jp/STUDY_GROUP/grop_gcssg.htm
胃がん(欧米と日本の相違点)http://ganjoho.ncc.go.jp/professional/med_info/cancer/stomach01.html
(内容:米国ではD0/D1郭清という、いわば不十分な局所制御のあとに
化学放射線療法を加えることの有用性がRCTで示されました。
術前化学放射線療法など、照射を中心とした補助療法の臨床試験が
展開されています。
欧州では3剤併用化学療法による術前化学療法のRCTが行われ、
これが生存に寄与するという結果が得られました。)

がんの進行度による治療選択(表)
http://health.nikkei.co.jp/hranking6/index.cfm?i=20050117pl003pl
新薬と併用、高い効果
http://health.nikkei.co.jp/hranking6/index.cfm?i=20050117pl001pl(5—FUを改良した新薬「TS—1(ティーエス・ワン)」について紹介)
c0129546_17501189.jpg

セザンヌ  リトグラフ  青い山
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h52567223


症例「年100例以上」でも格差——経験生かす体制カギ<胃がん治療成績編>
http://health.nikkei.co.jp/hranking6/index.cfm?i=20050109
(術者が胃がんの手術に特化し、なおかつ1名から数人までの少ない術者の
場合に成績がいいようです。リンパ廓清は有効なんですね。)

<私はこう読む>治療方針の違い影響か
http://health.nikkei.co.jp/hranking6/index.cfm?i=2005010902788pl(治療成績の病院格差が結構あるのには驚きました。)


循環器系の話題は
「葦の髄から循環器の世界をのぞく」 http://blog.m3.com/reed/
一般の方または患者さん向き
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
でとりあげています。
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by esnoopy | 2007-09-14 00:16 | 消化器科
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