ピロリ菌

いまさらピロリ菌というところですが、胃がんとの関連の話題になると
どうしても気になってしまいます。

まずは、9月27日の新聞に載っていた記事の紹介から。

ピロリ菌感染で日本人96%が胃がんリスク・名大教授ら調査
日本人はヘリコバクター・ピロリ菌に感染すると胃がんになりやすい体質
であることが、名古屋大学の浜島信之教授(予防医学)らの研究でわかった。
日本人とブラジルに住む日系人約1500人の遺伝子を解析、96%が感染
によって胃がん発症リスクが高まる遺伝子タイプだった。10月3日から
横浜市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。
塩分の取り過ぎや喫煙などでも胃がんになりやすくなるとされている。
胃がん予防に対するピロリ菌の除菌効果について医師の間でも意見が
分かれているが、浜島教授は「日本人は積極的に除菌した方がよい」
と話している。
研究チームは、名古屋市に住む成人450人の遺伝子を調べた。
細胞の信号伝達にかかわる特定の遺伝子の型が「AA」だと1〜2割弱
にしか胃の粘膜萎縮が見られなかったが、「GA」や「GG」の人には5〜6割
の高い確率で萎縮が起きていた。
「AA」型の人は全体の4%しかおらず、96%が「GA」または「GG」型だった。
食事など生活環境の違うブラジルで暮らす日系人約1000人の遺伝子を
調べたところ、同様の傾向が見られた。
人の胃の中でだけ繁殖するピロリ菌に感染すると、しばしば胃の粘膜が
萎縮を起こし、胃がんになる危険が高まるとみられている。
日本人の多くがピロリ菌に感染すると胃がんになりやすい遺伝子を持って
いると考えられるという。
日本は世界の中でも胃がんの発生率が高い。
推定では84歳までに男性の8人に1人、女性の21人の1人が胃がんになる。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070927AT1G2700I27092007.html
(日経新聞・夕刊 2007.9.27)
<コメント>
新聞記事のため、今後アクセス不能になります。したがって全文掲載させていただきました。

<コメント>
結局諸外国と比べてはどうなんでしょうか?
それにAA,GA,GGといわれてもピンと来ません。
齢を重ねたへそ曲がり医者の興味は別のところにあります。
それは学会発表前に、どのような経緯で新聞などのマスコミに伝わるか
ということです。
マスコミは専門家ではないわけだから、学会発表後でも、どの発表が
価値あるものであるかはわからないはずです。
ましてや学会発表前にどうやって知るのでしょうか?
ここから先は想像になってしまうので書くのは問題があります。
是非知りたいところです。
どなたかご存知の方は是非コメント下さい。
お待ちしております。
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中島千波「不二」大判リトグラフ・エディション
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c157427357

胃炎を起こすピロリ菌の祖先は、深海の微生物?
http://www.asahi.com/science/update/0703/TKY200707030392.html
(大反響を呼んだみたいでネットで一杯出て来ます。
塩分摂取と胃がんとピロリの関係まで仮説を広げてしまいそうです。)
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沖縄の深海から採取、培養された微生物=海洋研究開発機構提供

ノーベル生理学・医学賞 ヘリコバクター・ピロリ菌
http://www.yamaguchi.net/archives/001999.html
塩分の取りすぎは H.ピロリ菌の毒性を増加させて胃ガンのリスクを高める
http://www.rda.co.jp/topics/topics2752.html
ピロリと胃がんの関係
http://www.mmjp.or.jp/kawakami-clinic/kensin/pylori2.htm
(ピロリ菌は、胃の細胞に『CagA』というたんぱく質を注入するのだそうです。
 胃の細胞に入った『CagA』は、細胞の増殖に関係する『SHP-2』という
たんぱく質と結合し、『SHP-2』を活性化させるのだそうです。
 『SHP-2』が活性化された結果、増殖促進力が強まり、胃の細胞が異常に
増殖し、遺伝子の複製を繰り返し、遺伝子変異が生じて胃がんが発症
すると考えられるとのことです。それにしてもピロリ菌は、なぜ胃の細胞に
『CagA』を注入するのでしょうか?。ーーーブログからの引用)
塩基配列
http://www.biotech-house.jp/glossary/glos_57.html
SNP
http://www.jaclap.org/LabCP/p46.html

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室  http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed
(循環器科関係の専門的な内容)

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by esnoopy | 2007-09-29 00:54 | 消化器科
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