高齢者に対する抗コリン剤投与

抗コリン作用のある薬剤は意外に多いものです。
市販の薬にももちろん含まれており一般の方の注意も必要です。
しかしわれわれ医師もうっかり処方してしまったり、すでに処方し
ていてその副作用に気づかないままでいる場合もあると思います。

「高齢者に対する抗コリン剤投与」という題のついた解説が目に
止まりました。
少し紹介させていただきます。

●高齢者で錯乱や腎不全を生じている症例では、まず薬剤性を
否定する必要がある。
●高齢者における眠剤投与は利益より弊害が大きい場合がある。
ベンゾジアゼピン系薬による睡眠時間の増加は平均約25分。
倦怠感(3.8倍)、認知障害(4.8倍)のほか転倒リスクも増加する。
●抗コリン作用のある薬剤も副作用として口渇、尿閉、発汗、
便秘はよく知られているが、高齢者では錯乱や認知機能の低下
を生ずることがある。
●60歳以上のコホート研究で、軽度認知障害(MCI)は抗コリン
作動薬服用群で80%、抗コリン作動薬非服用群で35%という
報告がある。
●医師の間で、数多くの薬剤が抗コリン作用を有しているという
ことが十分に理解されていない。
●抗コリン作用を有する薬剤
三環系抗うつ剤、制吐剤、抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、気管支拡張剤、
パーキンソン病治療薬、ステロイド、潰瘍治療薬、抗精神病薬、
利尿剤など

<参考資料>
Medical Tribune 2007.8.9
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児玉幸雄 パリの街』 リトグラフ
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c122894744?u=;meiseiitou60

“ありふれた薬”に意外なリスク 抗コリン剤を継続使用の高齢者、8割に軽度認知障害
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/421457.html
本当にご法度?「緑内障患者に抗コリン薬」
意外に多い投与可能例、まずは眼科医に相談を
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200705/503193.html
緑内障
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/3788465.html(抗コリン作用を有する薬剤が紹介されています。)
高齢者の服薬上の注意
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec02/ch014/ch014a.html前立腺肥大症における禁忌薬
http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin/shipeikin_02.html
緑内障における禁忌薬
http://www.okusuri110.com/kinki/shipeikin/shipeikin_01.html“ありふれた薬”に意外なリスク 抗コリン剤を継続使用の高齢者、8割に軽度認知障害
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/421457.htmlNon-degenerative mild cognitive impairment in elderly people and use of anticholinergic drugs: longitudinal cohort study
http://www.bmj.com/cgi/content/abstract/bmj.38740.439664.DEv1
緑内障
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/3788465.html


他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室  http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed
(循環器科関係の専門的な内容)
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by esnoopy | 2007-10-03 00:05 | その他
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