閉経後女性の白血球数が乳がんなどの予測因子に

白血球数が多い閉経後女性は乳がんや肺がんなどの発症リスクが高く、
それによる死亡率も高いという論文が発表されました。
白血球数は種々ある検査の中で一番簡単といっていい検査法で、逆に軽視され
がちです。
喫煙で白血球が増加することはよく知られていますが、喫煙の有無の補正後も
有意に差が出たようです。

参考 Medical Tribune 2007.10.11

以下紹介させていただきます。

c0129546_7142413.jpg

 福田忠夫  花の小径  油絵 F10号
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h55080331


WBC数から閉経後女性における癌および死亡率を予測
HealthPartners Research Foundation(ミネソタ州ミネアポリス)のDr. Karen L. Margolisはロイターヘルスに「安価な検査であることや実際に用いられている頻度
から考えると、疫学研究では白血球(WBC)数は思っているほど多く調査されていない」
と述べた。

Women’s Health Initiative(WHI:女性の健康イニシアチブ)研究グループの
Dr. MargolisらはWHIに登録された女性143,748名を対象に、ベースラインのWBC数
と新たに診断された浸潤性乳癌、大腸癌、子宮内膜癌、および肺癌との関係を調査した。
いずれもベースラインにおいて50歳〜79歳の閉経後の女性であり、癌は認められ
なかった。

交絡因子補正後、WBCの最高四分位の女性では最低四分位の女性より浸潤性乳癌
のリスクは15%、大腸癌のリスクは19%、子宮内膜癌のリスクは42%、肺癌のリスクは
63%高かったと、研究者らは報告している。

浸潤性乳癌、大腸癌、および肺癌による死亡率はWBCの最高四分位の女性間で高く
(最低四分位の女性と比べて)、これは非肺癌死亡率および全癌死亡率と同様であった
という。

http://www.kwn-rmn.jp/cgi-bin/taiho/news.cgi?mode=jpview&num=3292
Margolis KL,et al. Arch Intern Med 2007;167:1837-1844.
http://news.henok.jp/kiji/2007/10/wbcreuters.shtml

<コメント>
何故、閉経後女性なのかははっきりわかりません。発表がWomen's
Health Initiative Research Groupによってされたためかもしれません。
この傾向が閉経前女性ならびに男性にも敷衍出来るかは大いに興味
のあるところです。
悪性腫瘍で白血球が増加することは成書にも記載されています。
免疫機構と炎症は悪性腫瘍の病因と関係します。問題はすでに発症
(発生)しているためなのか、もしくは将来の発生の予知因子かという
ところです。
すでに「担癌(がん)状態」であるならば、CRP,hsCRPや血沈もこれらの
マーカーになるということになります。

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室  http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed
(循環器科関係の専門的な内容)


[PR]
by esnoopy | 2007-10-18 00:36 | その他
<< CTとX線被曝 コレステロ−ルと脳梗塞 >>