コーンバーグ博士 その2(2/2)

昨日の
コーンバーグ博士 その1(1/2)
http://wellfrog.exblog.jp/d2007-11-27
の続きです。

迷いのない89年の人生
こうした親子の話を聞いただけでは、優れた業績を上げるために何が最も重要な
要素なのかは分からない。
ただ、アーサー・コーンバーグが繰り返し語ってきた科学という営みの素晴らしさは、
子供の価値観にも影響を与えたに違いない。

01年のインタビューでは、「孫が8人いますが、科学者としてのキャリアを持たせたい
かと聞かれれば、もちろんイエスです」と力強く話していた。
科学のキャリアは、ビジネスや政治、法律などとは比べものにならないほどの満足
が得られます。
芸術さえもかないません
」という言葉には、科学への熱い信頼感が溢れ、思わず
「同感です」と言いたい気分になった。
迷いのない信念は、そのまま、子供たちにも伝わったはずだ。

もう1つ、アーサー・コーンバーグが繰り返し語ったのは、「科学は、最初から何かの
役に立つことをめざしてやるのではない」ということだ。
「必要は発明の母」なのではなく、「発明が必要の母」だというのが、彼の持論だった。
つまり、なんの役に立つか分からないが、好奇心で行う基礎科学が、結果的に役に
立つことにつながるという構図だ。
これもまた、「同感です」と言いたくなる言葉だ。

最近の曰本の科学技術政策は、「役に立つ」ことに重きが置かれている。
「イノベーション」もそうだろう。
曰本だけではない。
米国でも、そうした傾向は強まっていると聞く。
だが、やはり、コーンバーグがいうように 科学は、ビジネスや政治、法律とは違う。
好奇心に根ざす基礎科学の素晴らしさを、コーンバーグのように訴え続ける人は、
これからますます欠かせないのではないだろうか。
(毎日新聞社論説委員 青野由利氏)

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千住 博 リトグラフ「水の惑星#11 月下」
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<コメント>
「職業に貴賎はない」というのは昔から言われている言葉です。
自分でどんな職業(この場合は進む道、一生の仕事と表現したほうがいいかも知れ
ませんが)より科学者を選んでよかった。
これは成功者だからこそ言える言葉かも知れません。
しかし成功云々の定義自体も怪しいですし、何よりも今やっていることに充実感を
(ささいなことでいいから)見出すことが大切かも知れません。
最近、私の体にはワインが流れているといった女優が婚約しました。
相手は東京で手広くレストランを経営しているオーナーシェフとのことですが、彼いわく
「大好きな料理を作ってお客様に喜んでいただく。世界一の仕事と思っています。」
それはそれで素晴らしいことです。
素敵な女性を手に入れたわけですからなおさらです。
毎晩二人で、どんなワインをあけるんでしょうか。

       そんなのカンケイナイ
                   

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室  http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく http://blog.m3.com/reed
(循環器科関係の専門的な内容)
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by esnoopy | 2007-11-28 00:10 | その他
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