ガムをかんで体重が激減

ソルビトールにより小腸吸収が低下
ワシントン〕 フンボルト大学シャリテ病院(ベルリン)消化器病学のJugen Bauditz博士らは,チューイングガムや菓子などの無糖食品中に広く用いられている甘味料ソルビトールは緩下作用を有し,小腸における吸収を低下させるため過剰摂取には注意が必要と BMJ(2008; 336: 96-97)で警告を発した。

体重が約20%減少
この助言は,慢性下痢,腹痛,体重の激減を伴う 2 例を検討した結果行われた。
広範な検査が実施されたものの,最終的な診断は食習慣の詳細な分析の後に確立された。
問診の結果,2 例とも大量のシュガーレスガムと菓子を摂取していたことがわかった。
 
1 例目(21歳女性)は,大量のシュガーレスガムをかんでおり,ソルビトール( 1 枚のチューイングガムに1.25gを含有)の 1 日の摂取量が18~20gにのぼった。
2 例目(46歳男性)では,毎日20枚のシュガーレスガムをかんで200gの菓子を食べており,両者で30gのソルビトールを摂取していた。

2 例ともソルビトールを含有しない食品を食べるようになると,下痢は軽減し,正常な便通が再開するとともに体重が増加した。

Bauditz博士らは「予想される副作用は,通常はソルビトール含有食品に記されている細かい注意書きにのみ書かれているため,消費者はその緩下作用に気付かず,また自己の胃腸障害との関連性を認識できずにいる恐れがある」と述べている。

結論として,同博士らは「これらの症例は,ソルビトール摂取が慢性的な下痢と機能的な胃腸の不快感を引き起こすだけでなく,意図しない大幅な体重の減少(通常の体重から約20%の減少)の原因となりうることを実証している」と述べている。
このように,説明のつかない体重減少の研究には,ソルビトール含有食品に関する詳細な食事歴を含むべきである。

Medical Tribune  2008.2.21
版権 メディカル・トリビューン社


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<関連サイト>
シュガーレスガムのかみ過ぎは重度の体重減少を招く
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独身者やガムをかむ人は肥満になりにくい
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高齢者の便秘の治療に安価なソルビトールを推奨したい
http://www.e-clinician.net/vol39/no412/pdf/recently_412.pdf

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by esnoopy | 2008-03-18 00:30 | その他
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