「ほっ」と。キャンペーン

<   2007年 08月 ( 27 )   > この月の画像一覧

患者と医師との距離

ある医学雑誌の以下の記事に目が止まりました。
内容を理解していただくのにはある程度の長い引用が必要となります。
1分だけお付き合い願います。

<題名>
患者が亡くなったのと同時に医療従事者の役割は終わるのか?


<記事内容>
緩和ケアについて本誌(2007年2月号:現代の米国事情)でふれた際、
Cureを目指す急性期病院でもCare・Comfortが大切であり、治癒と
緩和を二項対立に考えるべきではない、というパラダイムシフトを紹介した。
今回は患者死後の医療従事者の対応について書きたい。
 
病院ごとに死亡した患者への対応はさまざまかもしれない。筆者自身調
査したわけではないが、スタッフが病院の霊安室で焼香したり、遺体が病
院から出るのをお見送りすることが多いだろう。
しかし葬儀に参列したり、お悔やみの手紙などを出すことは少ないのでは
ないだろうか。
19世紀米国では医師が遺族にお悔やみの手紙を書く習慣があったそうだ
(The Doctor’s Letter of condolence. Bedell et al.
New Engl J Med2001;344:1162~1164)。
ところが最近のある調査によれば、お悔やみのカードや花を贈ったり、葬儀
に出席するのは医師でわずか10%であるという。
医師の対応がこのように変化した背景には、「日常診療で忙しい」とか、「患
者のことをよく知っていたわけではない」と感じる場合や「患者を失った敗北
感」があるのかもしれない。
患者の死後に遺族とコンタクトを持つことは、医療従事者としての一線を越
えてプライバシーの領域まで踏み込んでいることになる、という意見もあろう。
また、たとえお悔やみの気持ちを表現したくても「なんと声をかけてよいか分
からない」という心情もあるのではないだろうか。
実際、遺族へのケアの仕方を習う機会は少ない。

(途中省略)

お悔やみの手紙の書き方をアドバイスする記事が2007年4月号のChest
に掲載された(A Dying Art?,The Doctor’s Letterof  Condolence.
Kane GC. Chest 2007;131:1245~1247)。
手短で十分であり、手書きで真蟄に気持ちを表現する。
故人についての具体的な性格や特徴,事例に触れ、家族らの献身的看病に
言及する。
トラブルを避けるために、あまり医学的な事項に立ち入らないことも重要だそ
うだ。
タイミングも難しい。
亡くなった直後は葬儀などで忙しすぎるかもしれない。
ある先生は四十九日が過ぎてから焼香に行くという。
あまり時間がたち過ぎると「いまさら遅い」と思われるかもしれない。剖検をさせ
ていただいた場合には、最終結果報告が完成するまで時間がかかることもある。
千葉県の亀田総合病院にはチャプレンが勤務しており、関与した患者の家族に
"Sympathy Card"を送っている。
家族から感謝されることが多いという。
19世紀の米国の医師はその土地の名士として葬儀に参列することも不自然で
はなかったのかもしれない。
しかし医療機関が専門技術を結集した施設になるにつれ、医師や医療機関と地
域住民との距離感も離れてしまったのかもしれない。
患者が生きているうちに、きちんと診断・治療することが重要であることは間違い
ないが、残された家族への関与のあり方は考えてもよいかもしれない。
読者のご意見を伺いたい。

      (手稲渓仁会病院総合内科・金城紀与史)

August2007 VoI3. No8 MMJ  675


ここまで読んでいただいてどのような感想を持たれたでしょうか?
また書かれた金城先生は実際はどのようにしてみえるのでしょうか?
この中では触れられていません。

実際には日々の忙しい診療の中、そんなこと考えたこともないという方も
多いと思います。

「読者のご意見を伺いたい。」ということですから、少し思ったことを書かせ
ていただきます。

1)患者との距離もあり一律には論じられない。
  医師も人間である限り、診療は公平を期しても、それとは異なるz(公平)
  とはいえない感情もあり得る。
2)この距離感は医師の性格、考え方や人生観も関係して来る。
3)勤務医と開業医とでは当然対応は違う。
4)一期一会の救急医療と、慢性疾患で入退院を繰り返して人間的関係が
  形成されている場合とでは明らかに違う。
  すなわち、診療科目で既に違ってくる。
5)自然に湧いた感情にゆだねるべきことで組織的に強制されるべきもので
  はない。
6)手紙を書くことでさえ、過度な行為と考えられて好意が仇となって医療訴訟
  につながるケースが逆に起こるかも知れない。
c0129546_8151951.jpg

ブラジリエ 【村】リト 1980年 
http://page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r39877803

個人的な体験を少し述べます。
随分昔の話で恐縮です。
卒後3年目ぐらいで、ある病院のある科にローテートしました。
部長はとことん患者のすべてに入り込むタイプ。
その科の医長は私にその部長の接し方に対して、「医師はある程度の患者との
距離感が必要と思う。」と言われました。
その時には、確かにそうだと思いました。
そして齢を重ねた今もその考えは変わっていません。

また卒後10年で出会った上司は同じように患者さんと家族ぐるみの付き合いや
ゴルフ、飲食をするタイプ。
病院長就任の際には、患者さんにこんなことをして貰いました

この先は省略します。

結論として、自分の気持ちに正直に行動すればよい、ということでしょうか。
亀田総合病院のような第3者的なチャプレンが送るというアイデアは素晴
らしいと思いました。
個人名ではなく組織名で出すならば私も抵抗ありません。

投稿に書かれた重い内容は忘れないようにしたいと思います。

<追記>
病理解剖については、勤務医の際、常に心にひっかかっていたことがあり
ます。
文中にあるように病理の結果報告を遺族にする必要があるんじゃないかと
思いながら葛藤していたことです。
勤務医の皆さんは、解剖後病理の結果を遺族に報告してみえますか?

読んでいただいて有難うございました。


[PR]
by esnoopy | 2007-08-31 07:04 | その他

微熱とストレス

ある日のこと。
20代の女性会社員が、微熱が続き倦怠感があるということで来院されました。
とりあえず胸部レントゲンと血液検査(血算,CRPや血沈など)をオーダーし、
つらかったら解熱剤を服用するように指導して帰っていただきました。
微熱が続いて最初の検査で異常がなかったら自己免疫疾患の検査も考えると
言う言葉を付け加えて。
かえり際にHIV検査も保健所でやったとのこと。
ごく普通の若い女性にみえるのに、と少しひっかかりがありました。
後日結果を聞きに再度来院されました。
検査結果は炎症反応も含めて一切異常はありません。
微熱の原因についての説明の言葉を探していると、突然涙ぐんだ表情になり
ました。
どうやらメンタルクリニックで精神安定剤やSSRIを投与されていたとのこと。
薬剤の副作用が出て、怖くて内服を勝手に止めて、その後通院をしていない
とことがが判明しました。

結果的には精神面での微熱だったようです。

さてこれからの治療。内科の当院ではどうすればいいのか?



慢性的なストレス状況で生じる微熱の病態と治療:塩酸パロキセチンの有用性を検討
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_416.htm

うつばんネット
http://www.utuban.net/
鬱度チェック
http://www.lonely.to/utuchk.html

c0129546_23205736.jpg


<診察室>
70代の糖尿病、心房細動、心不全を合併している患者さんに次のような投薬をしています。

バイアスピリン、ラニラピッド、アマリール(1mg)、ワーファリン(1mg)、ラシックス(20mg)各1錠。

どれをとってもこの方には必要な薬剤で神経を使いながら処方しています。

たまたまレセをチェックしている際に保険点数をみてびっくり。
何と1日あたりたったの6点なのです。
間違いではないかと目をこすりました。
頭を使う処方なのに全く馬鹿らしいことです。

安い薬ほどよく効く。高くても効かない薬もある。
これはまさしく好例です。

100の薬を自家薬籠中の薬として使いこなす。
これが理想かも知れません。


高薬価の新薬にすぐに飛びつくのも考えものですよね。

内科医の薬100
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%85%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%AE%E8%96%AC-100-%E6%94%B9%E8%A8%822%E7%89%88-%E5%8C%97%E5%8E%9F-%E5%85%89%E5%A4%AB/dp/4260109375

内科医のための薬の禁忌100
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%85%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E8%96%AC%E3%81%AE%E7%A6%81%E5%BF%8C100-%E5%AF%8C%E9%87%8E-%E5%BA%B7%E6%97%A5%E5%B7%B1/dp/4260106708



<メディカルニュース>
ケンツメディコ(スズケン子会社、埼玉県本庄市)
日本初!睡眠時無呼吸症候群を無拘束に検査できる医療機器
「スリープレコーダSD-101」を新発売http://www.suzuken.co.jp/company/news/2007/07-08-22.html

グッドマン、心臓血管の診断装置・最新型を日米で販売へ
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070828c3d2802828.html
装置の名称は「光学干渉断層撮影(OCT)機器」。
すでに欧州やブラジル、中国や韓国では発売済みで、今秋にも日米で薬事承認を取得、発売する計画。

名大発ベンチャー、肺腺がんの再発予測
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070824c3d2402r24.html
遺伝子情報を伝える「メッセンジャーRNA」をがん手術経験者の細胞から抽出し診断する手法で、個人ごとの再発リスクを検査できる。
乳がんについては個人ごとの再発リスクを検査するサービスがあるが、肺腺がんでの同種のサービス実用化は世界で初めてという。


循環器系の話題は
「葦の髄から循環器の世界をのぞく」 
http://blog.m3.com/reed/          でとりあげています。

他に
ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy      があります。
[PR]
by esnoopy | 2007-08-30 01:00 | メンタルケア

製薬メーカーはどこを向いているのか

長期投与の処方が多くのなり30日投与のケースが増えています。
中には28日投薬の先生もおみえになるかと思います。
最近になってやっと気づいたことがあります。
それは28日投薬より30日投薬の方が10錠単位のヒートの場合に患者さん
に奇麗な形(28日処方の際にはハサミをいれる必要あり)でおくすりが渡せる
ということです。
当たり前といえば当たり前のこと。笑われそうな話ですいません。

ウイークリーに統一すれば、28日処方がいいのかも知れませんが
実際は両方そろっているとは限りません。
むしろ10錠ヒートはあるが14錠ヒートはないといった薬剤が多いのではない
でしょうか。

そこで本題です。

認知症の薬剤を出しているある製薬メーカーがあります。
皆さんすでにお気づきのことと思いますが、その薬剤は10錠ヒートがなく
14錠ヒートしかないのです。
高齢者の場合、他の薬剤の併用が多いため30日投薬で処方するには非常に
使いにくい包装といわざるを得ません。

そして使用開始の1〜2週間服用するための用量の薬剤もPTP14T×2、つまり
28錠包装しかないのです(最近14T×1が出たという情報をききましたが、この
情報もMRからではありません。知らなければずーっと28錠包装の注文が続い
ていたわけです)。
そんなに新患の認知症の患者があるわけでもないし、院内処方の当院としては
10錠または、それこそ7錠の包装がほしいところです。
なぜならこの薬剤はかなりの高薬価だからです。

ついでに言わせてもらうならば「初期用量は有効用量ではなく、消化器系副作用
の発現を抑える目的なので、1〜2週間を超えて使用しないこと。」となっています。
効かないといいながら初期用量に高薬価がついています。
これも不思議なことです。
余分なことを言いました。

MRの話では、10錠包装の要望があちこちからあがっているということは
再三本社に報告しているとのこと。
まさか一手販売ということで動かないのかなと勘ぐってしまいます。
このことは半分正鵠を得ているとも思っていますが。

口腔内崩壊錠の流行も不思議です。
単独で服用することの多い疾患では便利と思います。
しかし多剤服用するような生活習慣病の患者さんにはあまり評判がよくありません。
溶けない薬剤と一緒に服用すると、何か「すかされた」ような感じがするようです。
そして何より薬剤によっては、包装が厳重で使用期限も短い場合があります。

薬剤のユーザーは元来は患者さんです。
しかし医療機関も薬剤の消費税を払わさられている点ではユーザーといって
いいかも知れません。
(受益者負担が原則の消費税がどうして相も変わらず医療機関が支払っているのか)

ユーザーフレンドリーであって欲しいものです。

c0129546_2347193.jpg

石垣定哉 『アラゴンの村』 12号
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h53095703


昨日トモセラピーの話題をアップしました。
アップ後、(土曜日に外泊をしていたので)2日遅れで日曜日の朝日新聞朝刊
(2007.8.26)を何気なく読んでいました。
思わず目に止まった記事があったんです。

医療特集『がんの患部 狙い撃ち 放射線治療の新機器「トモセラピー」』です。

知らぬは亭主ばかりなり(当事者だけが知らずに平気でいること)。

何とも恥ずかしい限りです。もうすでに世間の一般常識だったんですね。

以下、新聞記事より平成19年8月26日時点での最新情報として少し追加させて
いただきます。

導入されている医療機関は、昨日の5医療機関に加えて日高病院(高崎市)、
江戸川病院(東京都)、済生会熊本病院(熊本市)の計8カ所。

●入院の必要がない。
●熱も痛みも感じない。
●がんに正確に放射線を当てられる画期的な装置(東大放射線科、中川准教授)
●欠点は治療に日数がかかること。
●緩和医療にも活用できる。
●1台約5億円。
●公的医療保険の枠内で治療できる場合が多い。
(一部の医療機関では先進医療として患者が別枠の料金を負担するところもある)

また昨日入手の週刊朝日9月7日号の「病院特集」でもトモセラピーの紹介があり、ある病院では2台目が稼働しているとのことです。


循環器系の話題は
「葦の髄から循環器の世界をのぞく」 
http://blog.m3.com/reed/
でとりあげています。

他に
ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
があります。
[PR]
by esnoopy | 2007-08-29 01:00 | その他

トモセラピー

C型肝炎である病院へ通院中で、当院ではSNMC(強力ネオミノファーゲンC)のみを行っている方のお話です。
HCCを合併したため肝切除術う受けるためその病院に入院されました。
結果的には肝硬変(非代償期)で、肝機能が悪いため手術は出来ないといわれ、そのまま退院となったそうです。

その方は、自分でいろいろ調べられて「トモセラピー」という治療法に興味を示されました。

私自身、がん治療は専門ではないため(恥ずかしながら)初耳でした。
ご存知の方も多いかとも思いましたが、少し調べてみましたので書かせていただきます。

トモセラピーとは

要約すると
●エックス線を使った画像撮影装置と放射線照射装置を一体化させた機器(撮影と治療が同時に出来る)。
●コンピューター断層撮影と、病巣を狙い撃ちする放射線治療の機能を併せ持つ。
●米国の医療機器メーカーが2003年に開発した。
●複数のがん病巣の治療が一度に出来る。
  
ということになるのでしょうか。以下のサイトを参照下さい。

c0129546_7221899.jpg

放射線治療「トモセラピー」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/20061110ik0b.htm

最新鋭のガン放射線治療システム・Tomo Therapy(トモセラピートモセラピー)
http://www.hokuto7.or.jp/flashmovie/flash-tomo/tomotherapy.html

トモセラピー
http://www.hokuto7.or.jp/equipment/tomo/tomo.html

愛知県がんセンター/中央病院/トモセラピー
http://www.pref.aichi.jp/cancer-center/500/560/tomotherapy.html

トモセラピー放射線がん治療 武田病院グループ宇治武田病院
http://www.ujitakeda-tomotherapy.org/

最先端がん治療装置 『トモセラピー』
http://www1.ntv.co.jp/zero/weekly-blog/2007/08/post_108.html

治療対象となる疾患としては複雑な解剖を有する頭頚部がん、直腸・膀胱を避けて照射する必要のある前立腺がん、脳転移例などです。
国内で導入した病院はまだ5か所(2006年11月現在)とのこと。

北斗病院 
日高病院 
木沢記念病院 
名古屋第二赤十字病院
愛知県がんセンター中央病院 

しかし、その後に導入病院が増えているようです。
いつものことながら日本での最新鋭医療機器の普及はきわめて迅速でかつ必要十分(ないしはそれ以上)ですね。

がん治療に関して患者さんから相談を受けることは結構あること思います。
もしこの治療法が素晴らしいものであれば、意見を求められた際には選択肢の一つとして紹介する必要があります。
普及してしまえば、その必要はなくなるかも知れませんが。

適応は広いようですが、特に有効な症例や実際の効果について開業医も勉強しておく必要がありそうです。



循環器系の話題は
「葦の髄から循環器の世界をのぞく」 
http://blog.m3.com/reed/
でとりあげています。

他に
ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
があります。

[PR]
by esnoopy | 2007-08-28 00:10 | がん治療

滅びゆく治療法?

ごく最近のことです。

ある疾患慢性疾患で当院へ通院中の方が定期の診察のために来院
されました。
ご本人から次のような話がありました。
ある時、突然に片方の耳が聴こえにくくなって、ある大学病院を受診したとのことでした。
突発性難聴との診断で即刻入院したけど全くよくならなかったとのこと。

この難病には高気圧酸素治療がある程度効果があるという知識が当方にありました。その場で別の、この施設のある別の大学病院を受診してみるように勧めました。

1か月後、当院へ診察を受けに見えました。
ご本人にお聞きするとその大学病院では、最近になって高気圧酸素治療は取りやめたといわれたとのことでした。

この近辺では、この治療を行っている施設はないとも言われたようです。
この大学では、高気圧酸素療法専門の教授も一時期みえました。
結局は、この療法は効果がないという結論になったのでしょうか?
きっと学会もあっただろうし今でもあるんじゃないかと思うんですが。
それとも保険点数がペイしなくなってしまったんでしょうか?

新しい治療法の登場の影には滅び行く治療法があるんだということを実感した次第です。


高気圧酸素治療のご紹介
http://akita-noken.go.jp/orientation/facilities/ohp/

高圧酸素法
ttp://suuchan.net/note/Chapter-060402.html

高気圧酸素療法
http://www.jiss.naash.go.jp/column/saizensen_17.html

高気圧酸素療法
http://merckmanual.banyu.co.jp/cgi-bin/disphtml.cgi?url=21/s292.html



突発性難聴
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/084.htm
(「難病情報センター」のサイトです)

c0129546_922473.jpg


製薬メーカーの広告の大血管の位置関係の間違いをメーカーに指摘した話をこのブログで最近話させていただきました。

「右と左」
http://wellfrog.exblog.jp/6725043/


最近届いたMedical Tribune8月23日号では相変わらずその広告がでていました。
当方の意見を取り入れて、早急に広告を取り消すということだったのですが。
誤った内容に無神経な企業体質ということがわかりました。
今までその薬剤(降圧剤)を処方していましたが、抗議の意味も含めて今後、他の薬剤に切り替えていきます。
もともとあまり相性のよくなかったメーカーだったんですが。
皆さんはメーカーとの相性ってありませんか?


他にもブログがあります。

ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy

葦の髄から循環器の世界をのぞく 
(循環器科関係の専門的な内容)
http://blog.m3.com/reed/

[PR]
by esnoopy | 2007-08-27 07:38 | その他

遅ればせながら「喘息予防・管理ガイドライン2006」について

気管支喘息の患者さんは結構いると思いますが、当院のような無床診療所でかつ呼吸器科が専門でない場合には定期通院という方は見えません。
季節性に発症、増悪するケースがほとんどで調子の悪い時のみ来院されます。
それはそれでいいんじゃないかと考えています。通年性の重症患者は入院施設のある病院に通院してガイドラインに沿った治療を受けている訳ですから。
これは決して気管支喘息を侮っているわけではなく、ある程度の臨床経験の間に喘息死に立ち会ったこともありますし、死にいたる怖い病(やまい)であることも重々承知しているつもりです。
さて、このような医療環境の中でコントローラーとリリーバーとの使い分けが一番苦慮するところです。
患者さんはどうしてもリリーバーに頼ろうとします。多くはステップ1(軽症間欠型)のさらに年数回の発作のみのごく軽症の方がほとんどdからです。
今や主流(メインストリーム)となった感のある吸入ステロイド剤は分類としてはコントローラーのわけです。

最近コントローラーとリリーバーが一緒になった吸入剤が手にはいるようになりました(フルチカゾンとサルメテロールの合剤)。
ものぐさな私のような医師にはピッタしの吸入剤です。患者さんもものぐさな方もいると思いますし。

但し漫然と処方することだけは戒めようと思っています。

c0129546_22315877.jpg

平山郁夫 肉筆水彩画 『蘇州運河』
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c155166417

ガイドラインをザーッと読みましたが、開業医にとっては何だかピンと来ない感じというのが率直な感想です。(まあ概略分かっていることかなってこともありますが)

喘息予防治療ガイドライン2006
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/excl/asthma/useful/guideline/2006_1.html

ガイドライン
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/excl/asthma/useful/guideline/index.html
(GSKのサイト)


内科開業医のお勉強日記
http://intmed.exblog.jp/3703779
(いつもするどいコメント。勉強させていただいてます)

相乗効果も期待できる喘息用配合剤
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200705/503237.html


他にもブログがあります。

ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy

葦の髄から循環器の世界をのぞく 
(循環器科関係の専門的な内容)
http://blog.m3.com/reed/

[PR]
by esnoopy | 2007-08-24 01:00 | 呼吸器科

逆流性食道炎(GERD)

いまさらのことですが逆流性食道炎(GERD)のお勉強とおさらいをしてみました。

今はGERD よりNERDが旬かも知れません。今回はTLESRという概念を覚えました。

実地医療では、PPIや消化管運動機能改善薬を用いても十分コントロール出来ないGERDによく遭遇して頭をかかえることもしばしばです。




GERDの発症機序と治療

http://dsp.m3.com/ck9a4398150d8075e7d104b23e406f8bc20b1ace8b6c1b6055eae0a7206695efd91e2f07d2c8882081f1c1308e520f67a7dd451da38af7ab8fdf38dae453c88029888/contents/english_channel/04/index.html

GERDとは
 胃散、ペプシン、胆汁酸などが食道へ逆流することによって、起こる症候群

●食道への酸の逆流は生理現象のひとつ。
●過剰になると、胸焼けやゲップ、胸痛などの辛い症状が発生し、食道粘膜の炎症が
 起きる。
●内視鏡的な食道炎の有無にかかわらず、胸焼けが週2回以上出現していれば
 GERDと定義される。



TLESR(transient lower esophageal sphincter relaxation)とは
    ( transient LES relaxationと覚えると理解しやすい)

食道裂孔ヘルニアなどでLES 圧が低下したり、胃排出の遅延で胃内物残留による胃壁の進展刺激が生じると、このTLESRを起こす。  
胃内の胃壁などが伸展刺激を受けた時に、迷走神経を介して反射的に下部食道括約筋
(LES)が一過性に弛緩する反応
     (ゲップが出る時のメカニズムと同じ)

     
GERDの成因として、このTLESRというメカニズムが考えられる。
   
TLESRは次の場合に起こり易い               
     食道裂孔ヘルニア
     胃排出の遅延で胃内物残留による胃壁の伸展刺激が生じた場合
     暴飲暴食などで一過性にLES圧の機能低下が起きた場合

さらに食道の蠕動などの運動機能が障害されていると、酸クリアランスが低下し、食道が障害を受ける。
胃十二指腸逆流、外科手術による逆流防止機構の破壊などもGERDの発生要因になる。
その他
唾液分泌の低下、ヘリコバクターピロリの除菌、肥満や過食、睡眠時務呼吸、カルシウム拮抗薬やα遮断薬の服用、飲酒や喫煙などが原因になることがある。


治療は、食生活の指導と薬物療法
1)食生活
  ●1回の食事量を少なくする
  ●就寝前2時間の摂食をやめる
  ●LES圧を低下させる脂肪食、アルコール、チョコレートの摂取を控える
  ●胃散分泌を促進させるコーヒーや紅茶などカフェインを含むものを控える
   
2)薬物療法
   ●プロトンポンプ阻害薬で酸分泌を抑制
   ●消化管運動機能改善薬でLES圧の上昇、食道蠕動運動の改善、胃酸排出
    の改善を図る

c0129546_8135672.jpg



睡眠深度と一過性下部食道括約部弛緩の関連について
-健常者と閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者との比較検討-
http://neuro-g.umin.jp/publication/4-kai_PDF/0801-13kuribayashi.pdf

睡眠時無呼吸症候群と胃食道逆流症(GERD)
http://medical.radionikkei.jp/igakushoten/final/pdf/060313.pdf

Gastroesophageal Reflux Disease
http://www.medscape.com/viewarticle/457730_3

逆流性食道炎について
http://www12.plala.or.jp/yuzawa-clinic/sub5.htm
(講演会の原稿。 逆食のすべてが1頁にまとめられている)


消化器科/逆流性食道炎
Q1 
逆流性食道炎の患者の生活指導に、横になる際に上半身を高くする以外に左側臥位にするとよいという話を聞いたが本当か?
<参考>
右と左
http://wellfrog.exblog.jp/6725043/

他にもブログがあります。
ふくろう医者の診察室  (一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
葦の髄から循環器の世界をのぞく  (循環器科関係の専門的な内容)
http://blog.m3.com/reed/
[PR]
by esnoopy | 2007-08-23 01:00 | 消化器科

血圧測定法について

Medical Tribune 2007.8.9号にJIKEI HEART Studyの特別企画が掲載されていました。
今後7回にわたって順次掲載される予定です。

今号では私にとって興味深いエピソードが載っていました。

それはLancetに掲載される際の査読に関する苦労話です。

「本質的な質問があったのも確かですが、それ以上に多かったのはテクニカルなものです。血圧計は何を使ったのか、血圧はどう測定したかといった類です。」

常日頃からLancetの英文は難解(?)で、余り原文では読んでいません。勿論私の英語読解力という個人的な問題ですが・・・。

Lancetの論文の検査項目の単位もモル表示だったりして私は今一つピンと来ません。

この度、原文と著者監修の和訳が手に入ったので読んでみました。

私の関心は血圧測定法だったのですが、その点については8月22日の他のブログに紹介させていただきました。

c0129546_8201889.jpg


葦の髄から循環器の世界をのぞく   http://blog.m3.com/reed/


SI単位
http://blog.m3.com/reed/

[PR]
by esnoopy | 2007-08-22 07:11 | 高血圧症

保険病名ってなんだろう?

先日、「保険病名」として高血圧症、糖尿病をすでにカルテにつけている患者さんに、腎機能検査を行いました。

普通なら「腎機能障害疑い」や「慢性腎不全疑い」といった病名をつけるところでしたが、「慢性腎臓病」と病名をつけてみました。

基金ですんなり通る病名かどうか試したいという「遊び心」もあってのことです。

そこでふと「保険病名」って何だろうか、と考え込んでしまいました。

昨今、「メタボリックシンドローム」「慢性腎臓病(CKD)」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「過活動膀胱」「NUD」「NERD」「NASH」などの疾患概念が流行しています。

略語はどうやら基金で通りそうにないということは想像に難くないのですが、
他はどうでしょうか?

多分、添付文書に適応としてついている病名なら間違いないということはわかります。

ところがこの適応病名も意外とあいまいな記載の場合もあります。

たとえば抗血小板剤に記載されている
「慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの阻血性諸症状の改善」
などがいい例です。
慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)や慢性閉塞性血栓血管炎(TAO)といった具体的な記載はありません。

かくして国内のこの2疾患の患者実数とレセプト上の患者数の大きな乖離(もちろん多いのは後者)が起こるという笑えない話となります。

保険病名集みたいなのがどこかに載っていて、毎年改訂なんかされているんでしょうか?
たとえば官報とか。

c0129546_2247463.jpg


レセプト病名(標準病名マスター)とは
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu/pdf/ikk-j-85.pdf

閉塞性動脈硬化症情報サイト
http://e-aso.info/

難病情報センター     バージャー病
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/099.htm



他にもブログがあります。

ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
葦の髄から循環器の世界をのぞく
http://blog.m3.com/reed/
(循環器科関係の専門的な内容)
[PR]
by esnoopy | 2007-08-21 06:45 | その他

右と左(2)

右または左?

その7

テレビで、ある番組を放映していました。

ある慢性腸疾患のために入退院を繰り返しながら、野球に打ち込む高校球児の話でした。
小さいころからの夢だった甲子園出場を、この夏の大会に果たすことが出来たという感激ドキュメンタリーです。

その中である大学病院の医師の、病室での診察風景が写っていました。

とても優しそうな先生で、思いやりのある言葉をかけながらの診察でした。
素晴らしいと思いました。

ふと気づいたのは、先生がベッドで寝ている彼の左側に立って腹部触診をしていたことです。
テレビカメラの位置関係から、わざわざ普通の診察と逆にしたかも知れません。
たしかに病室から映る高層建築からの眺めはとても素晴らしいものでした。

私がそんな撮影風景の主人公(医師)になることは、今までも、そしてこれからもありえませんが、この立ち位置での撮影はお断りすると思います。
なぜなら、全国に放映されるなら、せめて格好だけはつけたいですから。

些細なことかも知れませんが、超音波検査の際、検者が逆の位置(右ではなく左)ではきっと検査しにくいだろうなということは分かっていただけると思います。

"Actions speak louder than words."  直訳:行動は言葉より雄弁に語る。
      (ニュアンスがちょっと違うかも知れませんが)

ムーディー勝山ではありませんが、右と左にはこだわりたいと思います。

どうでもいいことと思われる方は「右から左へ受け流して」下さい。



腹部診察
http://www.med.oita-u.ac.jp/syomuka/gakumu/5.htm
(左右の記載なし)
腹部の診察
http://www4.plala.or.jp/hasumura/p6v13_28abdomen.html
(左右の記載なし)

OSCEなんてこわくない?     医学生・研修医のための診察教室
http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2000dir/n2396dir/n2396_14.htm
(「検者は患者さんの右側に立って診察します」と記載あり)

c0129546_18291796.jpg


平成19年8月16日号のMedical Tribuneに相変わらず例の広告が出ています。
見開き2ページの心血管系の間違った解剖図を使った派手な降圧剤に関する広告です。
掲載は中止するような話を聞いていたんですが、相変わらず載せているところをみると、我々医師を小バカにしたような挑戦的な広告に思えてしまいます。
どうやら、この広告をすぐには取り消す気はなさそうです。

右と左
http://wellfrog.exblog.jp/d2007-08-17

一般の方用のブログは別にあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/


[PR]
by esnoopy | 2007-08-20 01:00 | その他