タグ:やせ ( 1 ) タグの人気記事

女性の自然なやせは骨粗鬆症リスクを高める

〔仏サンテティエンヌ〕サンテティエンヌ大学病院(CHU)のBruno Estour博士は,体質的にやせている,言い換えれば自然に極度にやせている若年女性は骨質が劣り、骨粗鬆症リスクが高まる恐れがあるとする研究を,Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(JCEM,2007;オンライン版)に発表した。

c0129546_8563366.jpg

後藤志朗 日本画6号『雪山遠望』
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v40537884

骨粗鬆症は食欲不振症と同等
体質的なやせとは,摂食障害がないにもかかわらずbody mass index(BMI)が16.5未満で,しかも体脂肪率は正常に近く,月経周期もエネルギー代謝も正常である若年女性を指す。

Estour博士は「体質的なやせはきわめてまれなため,食欲不振症と誤診されることが多い。
この領域の研究はきわめて限られており,これまでのところ,若年女性における低体重に関連する骨密度(BMD)低下は神経性食欲不振症患者においてのみ記述されてきた」と述べている。

今回の研究は18〜30歳の体質的なやせ女性25例と食欲不振症女性44例を追跡したものである。
大腿骨頚部と腰椎のBMD値を二重エネルギーX線吸収法(DXA)値で,また遠位とう骨と遠位脛骨は3次元周辺定量CTで測定した。
体脂肪と除脂肪体重も同じくDXAで測定した。

同博士は「食欲不振症患者のほぼ50%は骨量が低下し、骨折リスクがきわめて高いが,これはさまざまな内分泌・栄養異常で説明できる。
体質的にやせた若年女性でも,同等の比率で骨量が低下していたが,これは予想外のことで,内分泌,エネルギー,骨代謝回転が正常な状況では説明し難い」と指摘している。

骨粗鬆症は閉経後女性に多く見られるが,BMD値が一定範囲まで低下すると若年女性でも同等の骨粗鬆症が生じる。
今回研究者らは,健康な若年女性のBMD値についてメーカーから提供された参考データセットを用い,Zスコア(年齢を一致させた対照の平均値からの標準偏差で表示されるスコア)が−2.0未満であれば骨粗鬆症とみなした。
今回の研究では,体質的にやせている女性の44%はZスコアが−2.0未満であった。

同博士らは,遺伝および/または体重を支える中心的な骨領域への荷重の不足に関連する機序が,体質的にやせた若年女性における骨質の劣化の原因かもしれないと推察している。

Medical Tribune 2008.1.3
版権 メディカル トリビューン社


<コメント>
要するにやせている女性は年齢に関係なく骨粗鬆症のリスクが大きいということなのでしょうか。
文中に「体質的なやせはきわめてまれ」とのことですが、本当なのでしょうか。
若い女性が、若いうちから骨折の可能性があるのか将来的に骨折のriskが高くなるのかが、翻訳からははっきりしません。
また研究自体がどこまでoriginalityがあるのかも門外漢としてはわかりません。

骨粗鬆症の発症に関与する遺伝子の解明
http://www.giib.or.jp/giib/Index/press/20010416.htm
骨粗鬆症
http://www.naruoseikei.com/AAOS/Osteoporosis/Osteoporosis.html
[PR]
by esnoopy | 2008-01-21 03:17 | 骨粗鬆症