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二次性高尿酸血症

昨今CKD(慢性腎臓病)が話題になっています。
注意して腎機能をみている先生方も多いことと思います。

通院中の多くの方は何らかの薬剤を服用中の方です。
投与薬剤による医原病的な腎障害誘発は厳に慎まなければならないところです。

高尿酸血症に対して、年余にわたりアロプリノールやベンズブロマロンなどを投与し続けている患者でじわじわと腎機能が悪くなってくる症例にしばしば遭遇します。
何年も腎機能に問題がない場合にもあるわけですから、あながちこれらの薬剤が原因とは言えないと思います。
もちろん尿酸排泄促進薬であるベンズブロマロンは腎機能悪化時点で中止すべきと思います。
しかし尿酸生成抑制薬のベンズブロマロンも中止したほうがいいか、という疑問があります。

医者になりたてのころ、腎臓病専門の先輩医師に、「腎不全の一番いい治療は何だと思うかね?」と訊かれました。
答えに窮していたら、にやりとして「それは今出している薬を止めることだよ」という言葉が返ってきました。
不幸にも、諸先輩から素晴らしいお言葉をいただいたことは、数多くはありませんが、この言葉は今でも忘れられません。


ベンズブロマロン
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3949002.html
http://3.csx.jp/kenta_k/drugs/024yurinomu.html

アロプリノール
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3943001.html
http://health.nifty.com/cs/catalog/idai_qa/catalog_050524000107_1.htm


専門医が痛風になって(痛風の面からの体験談です。腎臓との関連は触れられていません)
http://www5f.biglobe.ne.jp/~osame/tsuufuu/tsuufuu-shiminn-koukaikouza/tsuufuu-shiminn-koukaikouza.html


尿酸と循環器病
http://www.gik.gr.jp/~skj/hu/ua.php3
高尿酸血症・痛風に高血圧が合併する場合のリスクについて
http://zyloric.jp/gout/custom01/chapt/custom01_02.html
高尿酸血症・痛風診療のPit-fall(なかなかよいサイトです)
http://zyloric.jp/gout/cont01/cont01_index.html


腎臓内科/腎不全
Q1 腎不全に伴う高尿酸血症(二次性高尿酸血症)は積極的に薬物療法を行うべきか?

腎障害を合併する痛風・高尿酸血症の治療は、どう行えばよいのでしょうか。
http://zyloric.jp/gout/cont03/qa/cont03_q11.html

以下は上記サイトからの抜粋です。

腎障害に伴って起きてきた二次性高尿酸血症の治療をどうするかに関しては、現在のところ、まだ意見の一致がありません。痛風発作を起こす頻度は低いとされ、また腎障害をさらに悪化させるかどうかにも賛否両論があります。しかし著しい尿酸産生過剰がある、痛風発作の既往がある、または尿酸値が10mg/dL以上などの場合は、アロプリノールによる治療を行うのがよいと考えられています。

一般の方のブログは別にあります。
ふくろう医者の診察室 http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/
by esnoopy | 2007-08-09 02:00 | 高尿酸血症
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