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遅ればせながら「喘息予防・管理ガイドライン2006」について

気管支喘息の患者さんは結構いると思いますが、当院のような無床診療所でかつ呼吸器科が専門でない場合には定期通院という方は見えません。
季節性に発症、増悪するケースがほとんどで調子の悪い時のみ来院されます。
それはそれでいいんじゃないかと考えています。通年性の重症患者は入院施設のある病院に通院してガイドラインに沿った治療を受けている訳ですから。
これは決して気管支喘息を侮っているわけではなく、ある程度の臨床経験の間に喘息死に立ち会ったこともありますし、死にいたる怖い病(やまい)であることも重々承知しているつもりです。
さて、このような医療環境の中でコントローラーとリリーバーとの使い分けが一番苦慮するところです。
患者さんはどうしてもリリーバーに頼ろうとします。多くはステップ1(軽症間欠型)のさらに年数回の発作のみのごく軽症の方がほとんどdからです。
今や主流(メインストリーム)となった感のある吸入ステロイド剤は分類としてはコントローラーのわけです。

最近コントローラーとリリーバーが一緒になった吸入剤が手にはいるようになりました(フルチカゾンとサルメテロールの合剤)。
ものぐさな私のような医師にはピッタしの吸入剤です。患者さんもものぐさな方もいると思いますし。

但し漫然と処方することだけは戒めようと思っています。

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平山郁夫 肉筆水彩画 『蘇州運河』
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ガイドラインをザーッと読みましたが、開業医にとっては何だかピンと来ない感じというのが率直な感想です。(まあ概略分かっていることかなってこともありますが)

喘息予防治療ガイドライン2006
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/excl/asthma/useful/guideline/2006_1.html

ガイドライン
http://glaxosmithkline.co.jp/medical/excl/asthma/useful/guideline/index.html
(GSKのサイト)


内科開業医のお勉強日記
http://intmed.exblog.jp/3703779
(いつもするどいコメント。勉強させていただいてます)

相乗効果も期待できる喘息用配合剤
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200705/503237.html


他にもブログがあります。

ふくろう医者の診察室 
(一般の方または患者さん向き)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy

葦の髄から循環器の世界をのぞく 
(循環器科関係の専門的な内容)
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by esnoopy | 2007-08-24 01:00 | 呼吸器科
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